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もの忘れ外来・15年目の音楽療法 ~患者様との懇親会~2019年02月07日

当協会は創始者の赤星建彦会長が40年前、高齢者施設(特別養護老人ホーム)で、元気になり生き甲斐になる音楽指導を依頼されたことから、“楽しく、継続でき、心身の活性化に役立つ”独自の音楽療法「療育音楽」として講師の活動と共に研究事業にも取り組んでいます。(障がい児者はその5年前から活動が始まる)

現在と違い、当時の特養の入所者は平均年齢も78~9歳、寝たきり、認知症も少ない時代でした。赤星建彦は福祉関係者の紹介で特養の理事長から直接依頼を受け、東京郊外の施設に出かけました。楽器を使って手を使い、身体にリズムを感じる、大きな声で歌うプログラムを体験してもらうと、参加者皆が魔法にかかったように(当時の施設職員の感想)元気になり笑顔になる、と声がありました。それから音楽(選曲の童謡、唱歌、歌謡曲、民謡など)の趣向はどうか、反応はどうか、地域によって違いがあるか。全国に出かけて直接お年寄りから反応を吸収し、効果的なプログラムの構築にも役立ててきました。

身体面、精神面、顔の表情、声の様子、会話のアイコンタクト、セッションからは多くのサインを発しています。音楽の感情的な良さと科学的な効果、両方を証明することを求められていることから研究事業も並行して取り組んできました。

 

15年前からは、病院のもの忘れ外来で軽度認知症と診断をされた方たちへの音楽療法を神経内科医師の協力を得て行っています。

患者の脳画像診断(FDG-PET)の様子と、セッション時の様子を記録し、数年後に再度計測、比較して専門医が脳の機能を判断してくれています。毎週1回、夕方の約1時間、参加者は7~10名くらいで、医師の治療を受けています。

毎年、新年1月に懇親食事会が行われ、担当講師の小林先生と参加してきました。会場は病院に近い商店街の人気中華レストランです。今回は7人と付添いのご主人、担当医も駆けつけ10人でテーブルを囲み、普段とは違う会話も広がりビール、老酒を注文する人もいて和気あいあいです。講師は担当して15年、参加者は14年、10年、7年、3年、2年と参加年数それぞれ、年齢も60~80歳代です。

全体に認知症が進んでいる人は少ないと伺いました。これは既に1昨年の音楽療法世界大会、つくば大会で担当医の協力で小林先生が発表したもので、参加者の7名については7年が経過、脳機能の状態から、進行が一般的進行より遅く機能が保たれている、と言う嬉しい結果を国内外に向けて発表しました。

私も代行をしたり、打ち合わせがあると出かけていますが、声がしっかり出てきたり、表情が豊かになっている様子を感じ、この時間を楽しみにしている声を聞きます。

運ばれる大皿を美味しいという声と共に平らげ、心身脳機能にもご褒美を届け、この1年も認知症が進まないことを願い、温まった身体で帰路に着きました。

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